日本100名城とお城の旅

訪問記、用語、歴史、エピソードなど、日本の城に関することを記録するブログ。

彦根城探訪 その1 2016年9月

彦根城には今回3回目の訪問です。前回は2007年だったので、9年ぶりとなります。100名城のスタンプも押したかったので再訪してみました。

f:id:zuihitu21:20161018000827j:plain

彦根駅の改札を出るとおなじみひこにゃんのパネルが。左に行くと彦根城。右に行くと佐和山城です。佐和山城は前回の彦根訪問時は立ち寄ったんですが、関ヶ原の戦い徳川家康と戦った、豊臣家の重臣・石田三成ゆかりの城です。関ヶ原後に石垣や建材を彦根城に転用したと言われていますので、彦根城にも関連しているといえばしていますね。

 

今回は彦根城をじっくり見るのがテーマなので、まっすぐ彦根城に向かいます。なお、コインロッカーは改札出たところのすぐ横にありました。

f:id:zuihitu21:20161018001148j:plain

駅の西口の窓から彦根城が見えます。城が見える風景っていいですよね~。こういうところに住みたいな。

 

f:id:zuihitu21:20161018001326j:plain

西口を出ると目の前の広場には井伊直政銅像があります。井伊直政彦根藩の藩祖。徳川家康の重臣で徳川四天王とも言われた名将です。関ヶ原の戦いでは家康の四男松平忠吉を補佐して一番槍、合戦終盤では敵の島津軍追撃にも功を挙げ、戦後にこの地を与えられました。実際には直政が与えられたのは、この地に元々あったさきほどの佐和山城の方でしたが、家康から場所を移すように命じられていたので、最終的に現在の彦根城がある亀山に城が建つことになったのです。

 

なお、西口の階段を降りた付近には観光案内所もあるので、立ち寄って見どころなどを聞いたり、街歩きパンフレットなどをもらっておくといいと思います。

 

京橋口キャッスルロード

今回は街歩きをしながら、京橋口まで行ってみました。京橋口には「キャッスルロード」と呼ばれる飲食・お土産店が並ぶ通りがあるんです。ここで昼食をとろうということであえて遠回りしてみました。ちなみに真っ直ぐ最短ルートを通れば、彦根城まで徒歩10分程度です。遠回りしたので、キャッスルロードまで25分程度かかりました。

f:id:zuihitu21:20161018001415j:plain

キャッスルロードの手前には「四番町スクエア」というお店街が。今回はあまり見て歩きませんでしたが、ここもお店や飲食店が多そうですね。

 

f:id:zuihitu21:20161018004256j:plain

旅といったらご当地グルメというわけで、今回はこちらのお店「ちゃかぽん」で彦根名物赤こんにゃくと近江牛をつかったうどんをいただきました。

 

京橋口から入城

いよいよ入城です。今回は京橋口から入ってみました。まずは中堀を渡ります。京橋口門は二の丸の重臣屋敷の手前にあり、かつ大手門につながっていたので、重用な門でした。

f:id:zuihitu21:20161018004343j:plain

城内に↑のような案内板がありますが、かつては高麗門と櫓門で桝形虎口を形成していました。石垣の上には多門櫓が伸びていて、現在では門内の長い雁木が当時を偲ばせます。「雁木は、多くの城兵が一度に多門櫓を駆け上がれるように築いたもので、城を防衛するための工夫です。」とあります。

枡形虎口は江戸城の城門でもほぼすべてに彦根城と同様の構造(高麗門+櫓門)で設けられています。

 

f:id:zuihitu21:20161018004616j:plain

ところで、この京橋口の枡形を抜けてすぐ目につくのはこの門。この門はかつての重臣屋敷の長屋門です。現在は門の裏は大津地方裁判所になっています。現存している長屋門もそうしょっちゅうは見る機会がないと思います。京橋口から入らないと見落としがちなので、ぜひ見に行ってみてください。

 

f:id:zuihitu21:20161018004820j:plain

奥に進むと内堀が見えてきます。内堀の中の石垣は上の写真のように、腰巻石垣と鉢巻石垣が組み合わさっています。腰巻き石垣は石垣の上に土塁を築いたもので、鉢巻石垣は土塁の上に石垣を築いたものを指します。土塁を補強したり、そもそも石垣に使う石の量を節約したりする意図があります。

 

実は大手門はこの位置から左なのですが、現代の彦根城は表門が入り口として一般的なので、そちらに向かいます。

 

佐和口多門櫓と馬屋

f:id:zuihitu21:20161018005020j:plain

表門方面に向かって最初に目につくのはこの佐和口多門櫓。彦根駅から真っ直ぐに歩いてくるとこの佐和口から入るので、この櫓の立つ入り口からはいることになります。この写真は櫓の側面。京橋口から入った場合はここに出てきます。

この櫓は、昔は入れなかった気がしますが、今回は無料公開中でしたので入ってみました。

 

f:id:zuihitu21:20161018005247j:plain

f:id:zuihitu21:20161018005208j:plain

これが内部の写真。壁に注目してください。上部が波打ったような形になっているのがわかるでしょうか。これは防火や防弾の意味を込めて荒壁の上から漆喰を塗り込めているのです。外側は柱が見えないほどに漆喰で塗り固めますが、内側は必ずしもそうでないようです。また、防火のため漆喰の間仕切りも見られます。実用感がでていて面白いですね。

ちなみにこの多門櫓、外に回ってみると右端が切れて石垣だけになっている部分があります。ここには当時は櫓門があったのが、明治初年に解体されてしまったため、空き地になっているそうです。

 

f:id:zuihitu21:20161018005344j:plain

多門櫓を出て表門に行く前に全国唯一の馬屋の現存遺構を見ておきましょう。文字通り馬の世話をした施設です。多門櫓の真下にL字型に築かれていました。近くには馬の世話をするのに必須な井戸もあります。

 

表門には外観復元の表御殿博物館が

f:id:zuihitu21:20161018005800j:plain

復元された佐和口の反対側の多門櫓は、資料館になっています。往時の彦根城の模型なども置いてあり、これを見てからお城の方に向かうとイメージが膨らみやすいかもしれません。ちなみに写真は京橋口の方から見たところです。

 

いよいよ表門に向かいます。券売所の横から登城することになりますが、その前には復元施設である表御殿があります。半分は鉄筋コンクリートづくり外観復元の博物館になっています。「奥向」と呼ばれる御殿の後ろ半分は木造で復元されています。建築基準法によって木造で建築するには広さや高さなどが決められているため、彦根城では「奥向」のみの再建になっているようです。

ちなみにここには決まった時間にひこにゃんも登場するので、見たい方は時間を確かめていくといいでしょう。私が行った時はちょうど20分前に登場時間を知ったので、合わせて行って見ることができました。

まだ城内の主要部にたどりついていませんが、そちらはまた後日!